遅々として進まない作業、焦る我々に追い討ちをかけるような事態が発生しました。なんと、頼みの綱だった水回り担当のおじさんが長期入院となり戦線離脱。水回りの工事の見通しが立たなくなりました。さすがの匠も水回りの工事に一人では太刀打ちできません。しかし、ここからリフォーム業者に発注してしまうと、予算が大幅に上昇してしまいます。頭を抱える匠と私達。降りしきる雪の中、「街頭でマッチを売って資金を捻出しようか?」などと、非現実的な空想に逃げ込んで、この世界の言語を発する事を永久にやめようか、そう決意しかけたその時でした。「やつらを、、、探せ。」病床にあるおじさんが、朦朧としながらも、握りしめたメモ帳を私達に差し出し、そう言いました。メモ帳には、電気、大工、水道、設備、美装、5つの分野の匠の連絡先が書かれていました。「やつらなら、奇跡を、、、、」
そこから、話はトントン拍子に進みました。父・邦夫を棟梁として直接契約をする事により、中間マージンを無くす事で料金の問題もクリア。プロの仕事はさすがに早い。みるみるうちにリフォームが進んでいきました。
壁が出来て
暗くて、狭くて、寒かった畳敷きの治療室が、
記録的大雪と戦いながら、工事も着々と進み、後一歩の所へ来ました。そうです、9月から始まって半年が過ぎてしまった現在、なんとまだ完成していません。
快気堂ができるまでシリーズはここで一旦完結しますが、今後も不定期で、治療院が完成していく様子を報告していきたいと思っています。
開院予定の4月末日までに迷うのか?
とにかく、訪れた方達に一時の安らぎを感じてもらえるような空間になるよう、頑張ります!!