我が家のゴールデンウィークプロジェクト
みなさま、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?
我が家では、登別へ一泊二日の旅行を計画していました。登別は札幌から車で2時間50分ほどの温泉で有名な観光地です。
登別には時代村という江戸時代を再現したアミューズメントパークがあり、3歳になる息子を連れて行こうと考えていました。
時代村では、毎日、生身の人間による忍者アクションショーが開催され、ニンニンジャー好きの息子も喜んでくれるはずと思ったのです。
しかし、子育てあるある法則23『イベントのある休みに限って病気になる』が発動しまして、4月29日より、見事な水疱瘡を息子が発症してくれました。「うえーん、パパもニャンまげに会いたかったよう!」
2日前でのキャンセル、心苦しかったですが、登別石水亭さんの電話対応が素晴らしかったので、次は絶対泊まりに行きたいと思います。
登別温泉 登別 石水亭 |【公式】北海道の温泉宿■野口観光グループ
水疱瘡に学ぶ
4月30日から5月2日まで、息子は高熱が続きました。40度以上の熱が下がらず、心配でした。息子はもちろん、私も親としての初めての経験なので、右往左往してしまいました。
しかし、こういう誰もが通ってきた病気の類は、親の未熟さとか、薬とか、治療とか、あんまり関係ないところで、子供は自ら回復していくんですね。それがはっきりわかり、子供の生命力に驚かされ、感心させられました。
結果、苦労しましたが、いろいろ調べたり、考えたり、体験することで、またパパとして得るものが大きい体験になりました。息子のおかげで、パパになっていくんだなあと改めて実感中です。
熱が下がって一安心、と思いきや
さて、5月3日には、すっかりと熱が下がった息子さんですが、そうなると別の問題が出てきます。
体は元気なのに、感染症なので、お医者様の許可が出るまで、外出できません。
息子くんも、ずーっと家の中での待機はストレスがたまるようで、ちょっとしたことで感情を爆発させ、大泣きします。
いろいろ工夫してみるのですが、限界もあります。寝られない日々が続いている親の方も疲れが出てきます。
そこで、人と接触しないでという条件の気分転換を考えた結果、ドライブに出かけることにしました。
ドライブと言っても、ゴールデンウィークです。どこもかしこも渋滞で、気分転換どころではありません。人と接触できないので、ちょっと降りて休憩もできません。かといって、近所をぐるぐる回るのもつまらないし。
そこで閃きました。あの、不人気スポットへ行ってみよう!と。
札幌随一の不人気スポット
札幌市南区にある藻岩山は、有名な観光スポットです。4年前にはロープウエイや頂上の観光施設などもリニューアルされ、子供からお年寄りまで、さらに満足できる、大人気のスポットとなっています。
しかし、藻岩山にはロープウェイ以外にも、幾つかの登山方法があり、そのうちの一つに有料観光道路があります。
この観光道路、非常に短く、入り口から山の中腹までの3.5キロしかありません。観光道路と銘打ってあるので、さぞ素敵な景色が広がっているのかと思いきや、ただの舗装された普通の上り坂が続きます。申し訳程度に、途中2箇所ほど、木々の切れ間から覗く札幌市の風景が見えますが、あっという間に見えなくなってしまいます。
そうこうしているうちに、すぐに終点の山の中腹の駐車場に着いてしまいます。もうちょっとあるだろ!と叫びたくなる物足りなさの獲得に見事成功します。
頂上まではさらに、往復600円のケーブルカー(230m)に乗る必要があると言われると、腰がくだける思いを抱くことにも見事成功してしまいます。
この低満足度に対して、通行料金が660円。昨今珍しい低コストパフォーマンスに思わず打ち震えるほどです。このため、いつも空いているのです。
ゴールデンウィークも期待に応える不人気ぶり
今回は、この低人気ぶりに期待してしまいます。何せ、人がいないところに行きたいのですから。
藻岩山までの道のりは、やはりかなり渋滞していました。いつもの2倍時間がかかりました。
しかし、観光道路に向かう道に入ると、打って変わって車が一台も走っていません。
普通なら、大丈夫か?と心配になるシチュエーションですが、今回は逆に嬉しくてワクワクします。
入り口にある料金所も、全く並ぶことなく660円払って通過。
対向車ともほとんどすれ違うことなく、本当に今がゴールデンウィークなのか?という状況に、思わず笑顔がこぼれ、3.5キロの贅沢なドライブを楽しみました。
息子くんは楽しめたかわかりませんが、カーステレオで流したニンニンジャーやジュウオウジャーの主題歌を大声で歌っていたので、気分転換にはなったと思います。何より、ずっと家にこもっていた私にも、ちょっとした清涼剤となりました。
ゴールデンウィークというと、普段は行けない人気スポットに行くことが楽しみの一つですが、あえて不人気スポットに行くという楽しみ方もあるかなと思います。
わけあって人のいない不人気スポットをお探しの方、藻岩山有料観光道路はオススメです!