ゴールデンウィークという危機
息子の水疱瘡発症からスタートした２０１６年のゴールデンウィークも、最終日となりました。
前回は、無事、熱も下がり、元気をもてあます息子くん（３歳）を発散させるために、札幌不人気スポット代表格の、藻岩山有料観光道路へドライブしたお話をお伝えしました。
もちろん、それでメデタシメデタシとなるはずもなく、連休は続きます。
どんなに元気になろうとも、お医者さんのオーケーが出るまでは、人混みの中に行くことはできません。
医療従事者の端くれとして、この辺のモラルは大事にしたいところです。
そのお医者さんも、連休はお休み！なので、ゴールデンウィークが明けるまでは、自動的にこの状態が続くことになります。
私たち親も、頭を悩ませる事態です。
残りあと2日、不人気スポットはみつかるのか？
５月４日は、水疱瘡を経験済みの姪っ子の家に遊びに行かせてもらいました。しかし、夕方には飽きてきて、「ドライブに行きたい」と言って号泣する息子。
藻岩山有料感光道路のような不人気スポットが、都合よくいくつも存在するはずはありません。日も沈み、暗くもなってきています。「こんな条件で難しいだろ」と半ばあきらめた気持ちで調べてみると、
なんと！あるもんですね、人のいなさそうな香ばしいスポットが。
私が目をつけたのは、『幌身峠展望駐車場』です。『全国でも唯一の夜景専用有料パーキング』というワケのわからなさに、私の研ぎ澄まされた不人気スポットレーダーがビンビン反応します。
幌見峠展望駐車場の夜景 (北海道札幌市中央区) -こよなく夜景を愛する人へ
早速、息子を車に押し込め、幌身峠に向かいます。
登れ！幌身峠
自宅から３０分ほどで険しい山道に入ります。この山道、メチャクチャ急勾配で、道路も細く、急なカーブが続き、おまけに土砂崩れの影響なのか、ガードレールが無くなってしまってます。愛車のN-BOXは重心が高めにある作りなので、なんだかひっくり返りそうで、ハンドルを握る手に自然と力が入ります。
急なカーブを抜けると、『幌身峠有料駐車場』の入り口が見えてきます。そこは私有地なのか、舗装がされておらず、代わりに、２本の太いレールのようなコンクリートの道が、今までよりもさらに急な坂道に設置されています。
こんなの、上れるのか？とビビりながらも、唾液を飲み込み、覚悟を決めてアクセルを踏み込みます。コンクリートのレールを踏み外さないように慎重に上っていくと、料金所のようなものが。ここで、５００円の入場料を払うのですが、料金所は無人で、ポストみたいなのに入れるという適当さ。
「これこれ、こういうところに来たかったんだよ！」と、不人気スポットハンターの血が騒ぎ出します。
そして、意外に長い道を上り尽くすと、ちょっとした広場が出現。ここが、どうやら展望駐車場のようです。山から眺める札幌の風景は、とても綺麗で、藻岩山観光道路の眺めよりも５０倍くらい素晴らしかったです。あちらの方が値段が高いですけど。
この素晴らしい風景にもかかわらず、私達の他は、年配のご夫婦らしい先客が一組いるのみで、ガラーンとした独特の不人気オーラが漂っていました。
まあ、季節によっては、カップルとかすごく来るのかもしれませんが、あの坂道は、夜は特に、難易度がちょっと高い気がします。そのドキドキ感が若い人達にはいいのかもしれませんが、家族向けではない気がします。
狙い通りの人のいなさに満足して帰宅しました。
最終日は最後の手段、究極の不人気スポットへ
５月５日は、最後の奥の手として、簾舞にある、私の父：邦夫の畑に行かせてもらいました。父の趣味でやっている畑。簾舞という、定山渓の一歩手前の地域の山の中に畑があります。
Googleマップで見ると、『快気堂園谷地』と施設名が書かれていてびっくりしました。
電話もないし、何かに登録しているわけでもない、山の中の畑。その畑にある、父が改装したボロ家の玄関に貼られたチラシの裏のみに書かれている『快気堂園』という適当につけた名称が、Googleマップで世界に発信されているのです。どこまで調べているのか、恐るべしGoogle！！
父の趣味の畑なので、基本、父と母しかいません。もう、究極のプライベート不人気スポットです。こういう場所があって助かりました。
せっかくの子供の日、水疱瘡を耐え抜いた息子に、お祝いとして不二家の『ジュウオウジャーケーキ』を買っていきました。
キャラデコスペシャルデー 動物戦隊ジュウオウジャー ショートケーキ（苺サンド）/（フルーツサンド） | ケーキ・洋菓子 | 不二家
このケーキ、ジュウオウジャーのおもちゃが、いちごのショートケーキにのっているだけなんですが、3,780円と結構なお値段がします。いろいろ複雑な思いがありますが、頑張った息子が食べたいと言うので、仕方がありません。
実際食べてみると、さすが不二家です。生クリームも上品に甘さ控えめで、なかなかおいしかったです。
その後、息子君は今までの鬱憤を晴らすかのように、一日遊びまくり、最後は帰りたくないと泣きながら、寝落ちしました。
奥さんも、あこがれの「薪ストーブでマシュマロを焼いて、ビスケットに挟んで食べる」を実現できてご満悦でした。
息子の水疱瘡というアクシデントに見舞われ、スケジュールの大幅な変更を余儀なくされたゴールデンウィークでしたが、家族の協力で、なんとか乗り切れました。大変なこともありましたが、札幌の隠れた魅力を発見でき、私としては、大満足の連休でした。
明日から、また、鍼灸漬けにもどります！！早く治療したくてワクワク、ドキドキしています。
