帯広に新しく鍼灸院が開設されます。
場所は北斗病院近郊です。開院は5月を予定しています。
新時代の鍼灸院を目指して
鍼灸院は北斗病院の全面的な協力のもと運営されます。
そのため、鍼灸師が経営の心配をする必要はありません。
施術の技術を上げること、そして、患者さんの症状を改善することに集中していただくことができます。
臨床経験や経歴は問いません。鍼灸師免許取り立てでもOKです。
技術に関しては、私をはじめとして、日本鍼治療標準化学会（JASTAC）の認定を受けた鍼灸師が指導に当たります。
一定の成果が出せるようになるまでは、研修鍼灸師として学んでいただきます。
その間、新しい鍼灸院での施術はJASTACの認定鍼灸師が当たり、研修鍼灸師は実際の施術を見ていただいて学ぶことができます。また、認定鍼灸師からの直接の指導が受けられます。
研修は新しい鍼灸院、北斗病院の鍼治療センターに加え、提携する札幌の鍼灸院でも行なっていきます。また、整動協会が主催する技術セミナーにも参加して頂きます。
医療としての鍼治療を目指して
2017年12月より、私たちは北斗病院と共同で鍼治療の効果について研究してきました。
その結果、既存の医学ではカバー出来ないような症状に対して、鍼治療は、薬や手術、リハビリ以上の効果を期待できることがわかってきました。
協力していただいた医師・研究者・病院職員の方々から、「患者さんへの負担が少なく、これだけ効果が高いのであれば、医療として、もっと多くの人に提供されるべき」との声が上がるようになりました。
そこで、2018年9月より北斗病院内に鍼治療センターが開設されました。
実験的な試みなので、利用は北斗病院の医師から紹介がある方のみとなっています。
鍼治療センターの特徴は、鍼灸師の研修施設でもあることです。
研究で結果を出している私が直接施術にあたるのではなく、私の指導のものと、同じ技術を共有する鍼灸師の先生に施術をしていただいています。
秘伝では無く、広く共有できる技術がもたらす可能性
私たちは整動鍼という鍼治療の技術を共有しています。
整動鍼の特徴は再現性です。
整動鍼では、同じツボを使えばほぼ100％同じ結果を得ることができます。これが科学的な検証に非常にマッチしました。
再現性が高いので、技術を身につけた者であれば、誰が施術をしても同じ結果が得られます。
問題は、ツボの精度と見立てです。
鍼治療センターでは、整動鍼のカリキュラムを全て修了した鍼灸師の先生に、私が見立てとツボの位置のアドバイスをしながら、実際の患者さんへ施術をしています。
この試みが始まって6ヶ月、研修を受けた先生たちは、医療として十分に評価をできる結果を出せるようになっており、この研修システムの可能性を感じさせます。
研究から臨床、そして教育への挑戦
鍼治療センターは捌ききれないほどの患者さんがいらっしゃるようになっています。また、これだけ良いものなら、家族や知り合いに受けさせたいという要望も多くいただきます。
混合医療の関係から、研究の一環としてやらざるを得ない病院内での鍼治療提供には限界があります。
外部の鍼灸院を紹介したいところですが、帯広市内には整動鍼を習得した先生が今のところいないのです。
そこで、北斗病院の協力のもと、鍼灸院を新たに作ることになり、常駐できる鍼灸師を募集することになりました。
新しい鍼灸院は、次の役割を担います。
- 病院と連携するモデル鍼灸院
- 病院からの紹介が見込めるため、集客にそれほど力を注ぐ必要がない。鍼灸師が技術向上や施術に専念できる環境を作る
- 研修施設としての役割を担い、医療として評価できる結果が出せる鍼灸師を育てていく
JASUTACでは、この仕組みを全国の病院と提携しながら広げていく予定です。
鍼治療は、医療として非常に有効なツールであることが研究で明らかになりつつあります。
患者さんへの負担が少なく、安価で、効果範囲が広い、この素晴らしい治療技術を、一人でも多くな患者さんに役立ててもらい、医療の世界に大きなインパクト与えるチャレンジに参加してみませんか？
申し込み、お問い合わせはJASTAC宛てにお願いします。下記のリンクから日本鍼治療標準化学会のFacebookページに行き、「メールを送信」からお問い合わせください。
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