お魚くわえて

鍼治療が世界を変えるまでの記録

太陽光と蓄電池とEVと ep.2

太陽光と蓄電池を導入することに決めました。

 

導入に至った理由は前回書きました。

osakuwa.site

 

しかし、情報弱者をいいことに、カモにされないか?太陽光発電の世界は、怪しい業者が多いって聞くし、、、と不安はふくらむばかり。

 

唯一確かなのは、テスラパワーウォールを使いたい!という気持ちです。

 

ww.tesla.com

パワーウォールを求めて

調べてみると、地元でパワーウォールを扱っている業者は一社のみ。

試しに、関東圏で評判の良いパワーウォール認定業者に連絡してみましたが、北海道は無理とのこと。

 

意を決して地元で唯一パワーウォールを扱うA社に連絡しました。

 

すぐに担当の方が来てくれました。家の図面が必要とのことなのでお渡ししました。図面をもとに、担当が見積もりを作るので、詳しい話はそれからとのことでした。

見積もりができるまで、お盆休みを挟むので3週間ほどかかるとのこと。

随分かかるなぁと正直思いました。

また、太陽光や蓄電池のことについて全く情報が得られなかったなぁと、物足りなく感じました。

ただ、このときは、99%A社に依頼するつもりでした。

ですが、3週間もあるし、その間に太陽光や蓄電池の情報がもっと欲しいと思い、他社にも連絡してみることにしました。

 

ここから私の迷走が始まります。

 

地元の業者を調べてみると、A社を含めて大手が3社あることがわかりました。せっかくなので、他の2社にも連絡してみました。

 

B社との会合

B社は直ぐに反応がありました。

説明に来たのは、昭和香り漂う営業マンを絵に描いたようなオジサンでした。妻とも話をしたいとのことだったので、夫婦ともども「昭和営業マンに騙されてなるものか」と警戒態勢MAXで説明を受けました。

パワーウォールを希望する私達に、オジサンが代替案として提示したのは、ファーウェイの蓄電池でした。



「へー、ファーウェイも蓄電池やってんだ」とパンフレットに目をやると「リン酸鉄リチウムイオン電池」の文字が目に飛び込んできました。

「これ、LFPじゃぁないですか!?」と思わず興奮して叫んでしまいました。

LFPとは、マンガンの代わりにリン酸鉄を使用するリチウムイオン電池で、従来のものに比べて、安価で、安全で、劣化しにくいという特性を持った新世代の電池です。EVの世界では一年くらい前から実用化され、一気に広まった注目の電池です。

オジサンは私の興奮ぶりにちょっと引いていました。

オジサンによると、性能は素晴らしいけど、中国のメーカーだから嫌がる方もいるんですよ、とのことでした。

自分にとっては意外な話でした。EVの世界では、中国は日本よりも随分と先を行っています。中国製のEV用蓄電池は、安全面に厳しいはずであるTOYOTA様のEVにも採用され、信頼性抜群です。

その事を話したら、なぜかオジサンとは意気投合し、話が噛み合うようになりました。知りたかった太陽光や蓄電池の知識も、疑問に思ったことは全て解りやすく教えてくれました。妻も楽しかったようで、太陽光+蓄電池に前向きになってくれました。

 

提示された金額が少し高いのが気になりましたが、他社の見積もりが出た後、値引きにも応じますとのことでした。

ファーウェイの蓄電池は、パワーウォールほどではないけど、デザインも悪くなく、アプリでの管理もできて、耐久性・性能に優れた最先端のLFPであることから、これでいいんじゃないかと思えました。

 

C社との会合

もうB社でいいかな、と思っていた矢先、C社から郵便物が届きました。

C社に連絡はしていたのですが、なぜかうまく繋がらず、会うまでには至っていませんでした。

届いた郵便物には見積もりが記載されていました。驚いたのはB社よりも50万円以上も安かったことです。

内容はB社とほぼ同じなのに、なぜこんなにも違うのか?この業界に疎い私は、全く理由がわかりませんでした。真相を知るため、すぐに連絡をし、来てもらうことにしました。

C社の担当は物静かで繊細そうな平成っぽい男性でした。

平成さんが言うには、B社は恐らく後で値段を下げて、インパクトを与えたいのだろうということでした。

C社が提案してくれたのは、ニチコンのトライブリッドシステムでした。EV所有している環境にはピッタリとのことです。

試しにB社の見積もりを見せると、急に提案が変わりました。太陽光7kW、蓄電池9kWh提案だったのが、太陽光9.8kW、蓄電池14.9kWhに変更されました。性能が上がった分値段が上がり、B社の見積もりと金額が変わらなくなりました。

うちが店舗件自宅のため、消費電力が多いのを考慮してくれたのだと思いますが、詳しい説明はありませんでした。

「電池がパワーウォールだったらなぁ」という私に、平成さんはパワーウォールの欠点について次の点を挙げました。

  • パワコンが太陽光と分かれるので、電力のロスが結構生じる。
  • 停電時に蓄電池は使えるが、太陽光が使えなくなる
  • 補助金が出ない
  • 修理がテスラしかできないので大変

とのこと。

4年前の胆振東部地震の際の北海道全域ブラックアウト体験から、太陽光+蓄電池を停電時のバックアップにしたいと考えていました。停電時に太陽光が使えないというのは、大きなマイナスになります。

改めてニチコン製品を見ると、お値段は張りますが、職人気質な外見が醸し出す性能の確かそうな印象に心惹かれました。

平成さんが帰るころには、C社システムの大容量と、ニチコン製というブランド力に大きく惹かれる自分がいました。

 

www.nichicon.co.jp

気になったのは、日本製家電のユニークさが凝縮された感じのコントローラーです。個人的にはテスラアプリのようなスマートさが好みです。

ただ、9歳の息子によると、スマホで操作するよりも、壁につけるタイプのニチコンコントローラーのほうが新鮮でワクワクするとのことでした。物心ついた頃からスマホのアプリに親しんで来た息子にとっては、専用コントローラーの方が物珍しいという、なんとも不思議な発見をしました。

 

A社再び

ニチコン・トライブリッドに心奪われた頃に、本命のA社の方がいらっしゃいました。

A社の担当者はリヴァプールのクロップ監督似で、頼りたくなるオーラにあふれる方でした。

早速、パワーウォールの不安を訴えたところ、次のような返答がありました。

  • パワコンが太陽光と分かれるので、電力のロスが結構生じる。→ロスは数%なので気にするほどではない。
  • 停電時に蓄電池は使えるが、太陽光は使えなくなる→蓄電池も太陽光も使える
  • 補助金が出ない→札幌は基準が他とは違って、補助金が出る。
  • 修理がテスラしかできないので大変→テスラがオンラインで監視してるので、すぐに対応

「なるほど、なるほど」と納得しました。

クロップさんは話し方もスマートで柔らかく、説得力がありました。また、自分が抱いていたパワーウォールのイメージが、平成さんの言っていたものよりも、クロップさんの言う方が近いので、すんなり納得できました。

 

料金はC社よりも30万ほど安い見積もりでした。

 

不安がほぼ解消されたので、最初から本命だったパワーウォールを選ぶのは当然です。

決定!と行きたかったのですが、気になる点があったので即決は避けました。

高い買い物ですし、20年くらい付き合う予定のものです。

慎重過ぎるくらいで行かないと。

 

気になる点は次の2点。

  1. 工期の問題。他の2社の工事が10月〜11月と言われていたのに、A社は来年3月になる。
  2. 提案された内容。太陽光6.4kW、パワコンが4kWのもの2台というシステム。

というところです。

 

このことをツイッターで呟いてみました。すると「パワコン2台はおかしい」というコメントが多数来ました。最終的には、専門家の方も含めて10人中10人に反対されました。

 

「いろんな意見がある」のではなく、全員が反対となると、気にしないわけには行きません。

 

ようやく、A社のパワーウォールに決定しかけていたのに、またもや迷宮に迷い込んでしまいました。

 

つづく

 

osakuwa.site