お魚くわえて

鍼治療が世界を変えるまでの記録

決戦、保健所での死闘!?

保健所外観20130501

 

保健所に鍼灸院の開設届けをして来ました。



一般的な話題ではないですが、これから開業する札幌の鍼灸師のために、恥を忍んで記録を残したいと思います。

 

一般的な鍼灸院を開院するために必要な手続きには、

 

  1. 保健所での開設届
  2. 税務署での開業届

があります。

必要な場合は税務署での青色申告申請も同時に行うと手間が省けます。

 

面倒な事は早急にすませておこうと、私は両方いっぺんに行く画策をしたのですが、保健所と税務署が反対方向でかなり遠く、一日で回るのは無理そうなので、一つずつ行く事にしました。特に、白石を管轄する札幌東税務署が遠くてびっくり。なぜ、あんな外れにあるのかしら?

 

で、届け出の期限なんですが、保健所は開設後10日以内、税務署が開業後1月以内との事なので、まず、保健所に行く事に。

ちなみに、開院してから平日にこういった手続きをするために保健所に行ったり、税務署に行ったりして時間を使わなきゃいけないのは、治療機会の損失になりますよね。なぜ、開院後にしか出来ないんだろう?

ってことで、快気堂鍼灸院白石の実質的な開院は5月7日ですが、書類上の開院日は4月24日とさせていただきました。みんなはどうしてるのかしら?

 

保健所に出す書類は大きく分けて三つ。

 

  1. 施術所開設届
  2. 治療院の見取り図
  3. はり・きゅう免許証の写し

 

となっています。

 

1の施術署開設届はそれぞれの自治体のWeb siteでダウンロードできます。いちいち取りにいかなくていいって、良い時代になりましたね。ただ、検索したり、札幌市のWeb siteを辿ってみたり、サイト内検索しても、もなかなか「はり・きゅう」関連書類のダウンロードページに辿り着かず苦労しました。はり・きゅうはマイナーだから、ユーザーエクスペリエンスは考慮されないんでしょうか。東京等の他の自治体では、開設届けの書き方まできちんと用意されていたりして、羨ましかったりします。

 

ということで書いてみました。

保健所開設届20130501

住所や屋号等、一般的な事の他に、施術所の面積や、待合室の面積、換気できる窓の面積なんかも書きます。

これは、次のような法律があるからです。

  • 6.6㎡以上の専用の施術室を有すること。
  • 3.3㎡以上の待合室を有すること。
  • 施術室は室面積の1/7以上に相当する部分を外気に解放できること。これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない。

「この限りではない」ってなんだか、いやらしいですが、法律用語なのでしょうがないですね。

さらに、はり・きゅう特有なのが「目の見える者」「目の見えないもの」の別を書けとなっているところ。選択式にしてくれれば良いのに、普通に空欄なので、なんて書こうか迷います。「晴眼者」?「見えていますが、心の目は腐ってます」?「あなたに関しては盲目です!なぜって、、等迷いましたが、書いてある通りに「目の見えるもの」と書きました。なんか変な感じですが。

 

あと、消毒設備に関する欄があるんですが、これも良くわからない。「あり」でいいのか、火炎放射器等の消毒設備の製品名をずらずらと書くべきなのか。

汚物は消毒だ0120130501

わからないことは、保健所で聞くことにして、とにかくレッツゴー。保健所エレベータ20130501

地下の駐車場に車を停めエレベーターで3階に行こうとしたのですが、目の前で扉が閉まってしまいました。その時、もう5月に入るというのに、気温5℃というふざけた寒さのためか、猛烈な尿意が来襲。エレベーターはゆっくりと5階を目指し、公共施設のためかのんびりと各階に止まります。階段も無いため、完全に地下に閉じ込められた私。「早く来てくれ!早くー!!」。ジャンプしてなんとか気を紛らわせていた所、ドアが開き、乗っていた人に変な目で見られました。やっとのことで、エレベーターに乗り込んだ私。しかし、次の一階で乗り込んで来た「the 公務員」的な紳士が、もう扉が閉まるという瞬間に、「開く」ボタンを押して、遠くからゆっくり歩いてくるお年寄りを待ってあげるという鬼畜ぶり。育ちが良く、「何の疑問も無く公務員になりました」的な裏表の無い満面の笑顔に、「パンチをぶち込んでやるぅぅぅ」と粋がってはみたものの、怒りと尿意で震える身体を抑えるのに精一杯で、ただただ耐えるのみ。

 

もし、衛生を指導するような、いわば衛生の権威であるこの施設で、尿を漏らすなんてことをしたら、汚物として処理されてしまうのだろうか?

汚物は消毒だ0220130501

今度は恐怖で震えが止まらなくなり、なぜか、小学校2年生の時仲が良かったTさんの笑顔が脳裏に浮かびました。続いて、小さかった頃の思い出が走馬灯のように流れ始め、天使のラッパと歌声が聞こえ始めたところで、やっと3階のドアが開きました。

 

慌てて駆け込んだトイレ。なんとか事なきを得ましたが、保健所のトイレは、それほど清潔ではありませんでした。

 

片桐はいり似の係のお姉さんに、開設届けを出したいと申し出たところ、親切に応対してくれました。

謎だった消毒設備の所は、「エタノール」や「ディスポ鍼」など書いておけば良いとの事。

辿り着くまでの苦闘が嘘のように、手続きは3分程で終了。ついに、快気堂鍼灸院白石が公的に登録されました。

 

あとは、5月下旬に保健所から調査員が来て、衛生面等のチェックを受け、手続きは完了となります。

 

尿意との戦いに僅差で打ち勝ち、次は税務署ですね。

 

次は「対決!!マルサの女!!!」なのか〜!?