3月27日、帯広・北海道ホテルのサウナを堪能してきました。
産湯(初サウナ)から数えて、7箇所目のサウナチャレンジとなります。
案内役はサウナ教授こと加藤容崇先生(慶應大学医学部特任助教・日本サウナ学会代表理事)。
同行者は鍼灸師仲間の山本優太先生(北郷通りはり灸整骨院院長)、永田亮太先生(亮鍼灸院院長)。
この日、私たちは、Jリーグ入りを目指す十勝のサッカーチーム・スカイアースのキックオフイベントに参加するため、北海道ホテルを訪れていました。
私たちが所属する日本鍼治療標準化学会(JASTAC)は、鍼治療がスポーツパフォーマンスに与える影響について、スカイアースと共同研究しています。
- サウナ教授の導き
- スーツからの解放。北海道ホテルのサウナへ
- 世界的に貴重な北海道ホテルのモール温泉
- モール温泉で生まれ変わるサウナ
- 北海道ホテルの水風呂
- 岩肌に身を任せる外気浴
- 北海道ホテルは世界に誇るサウナ
- サウナ飯は危険な味わい
- まとめ
サウナ教授の導き
以前より、サウナ教授から「北海道ホテルのサウナは日本一かもしれません」と何度も聞かされていました。
そんな状態ですから、イベント後、サウナ教授から「サウナでも行きますか!?」と声をかけられれば、止まらぬヨダレをぬぐいながら二つ返事でOKとなったわけです。
ホテル自体が、木材をふんだんに使った北欧の建物を思わせる重厚な作りで、サウナへの期待が否応にも高まります。
スーツからの解放。北海道ホテルのサウナへ
サウナ教授にみちびかれるままに、慣れないスーツを脱ぎ散らかし、浴室へ突入。
浴室自体はそれほど広くなく、十勝の大自然に鎮座する温泉をイメージして来た方には物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、我々サウナーにとっては、とても有りがたいコンパクトさ加減です。大宇宙と一体化するサウナルーチンの快楽が、移動の煩わしさ無く得られるわけです。
サウナ教授の指導のもと、まず体を洗い、モール温泉に浸かりました。
世界的に貴重な北海道ホテルのモール温泉
モール温泉とは、植物由来の有機物を多く含んだ世界でも珍しい温泉で、十勝の名物となっています。お湯は柔らかい感触で、入った瞬間から肌がツルツルになります。
この世界遺産とも言えるモール温泉、残念ながら今日の主役ではありません。
サウナ教授のGOが出て、いよいよ、待望のサウナへ突入です。
モール温泉で生まれ変わるサウナ
サウナは中程度の広さで椅子は2段。木の壁のくすんだ色が歴史を感じさせます。熱源はサウナストーン。温度は90度ほど。
雰囲気はかなり好みですが、想像以上に乾燥していて、整うかどうか若干不安を覚えます。
その時です。
サウナ教授が洗面器を持ってサウナに入って来ました。洗面器にはモール温泉のお湯が満たされています。
教授は、桶に入ったお湯を壁にかけ始めました。
乾いた古い木材に水分が吸収されていくにつれて、室内の湿度が急上昇、体感温度も100℃近くまで一気に上がります。
汗が一気に噴き出し、きもちいい〜!
さらに、どこからともなく甘い香りがほのかにしてきます。サウナ教授によると、これはモール温泉に含まれる植物由来の成分によるものだとか。
そして、なんとサウナ教授自らタオルで私たちを仰ぐアウフグースのサービス。
幸福に満ちた汗が、一気に体から流れ落ちていきます。
心地よい汗、心地よいアロマ効果、この時点でもうすでにかなり整ってます!
北海道ホテルの水風呂
サウナ教授によると、心拍数が通常の二倍になるころがサウナを出るタイミングで、旧ドラえもん主題歌のリズムを目安にすると分かりやすいとのこと。
心臓がヘビメタを演奏しはじめたので、サウナをあとにし、水風呂へ。
水風呂は狭いながらも17℃と心地よい温度。サウナ教授のアドバイスで、頭を含めて体全体を均等に冷やします。
開ききった末梢血管が一気に収縮し、行き場を失った血液が脳の深部まで流れ込んできます。このときの無限に拡張していく覚醒感覚が何とも言えず気持ちいい〜!
心拍数が落ち着いたら、外気浴へ。
岩肌に身を任せる外気浴
北海道ホテルには立派な露天風呂があります。モール温泉をたたえる見事な岩風呂に目もくれず、用意された休憩用椅子に身体を任せます。
ふとみると、サウナ教授は岩の隙間に身体をはめ込んでいます。教授の体がそこにジャストフィットするとのこと。
素晴らしいのは、豊富な湯量のモール温泉がほんの少し溢れてきていて、休憩中の私たちの足をそっと温めます。
3月下旬とはいえ、夜の十勝平野は氷点下に近づきます。かすかに足を温めていただくと、外気浴の心地よい時間を長く楽しむことができます。
「自分の肌と、外の空気の境目が分からなくなったら、整ってきた証拠です。」とサウナ教授。3セット目での到達を予告されましたが、すでに1セット目で境目が分からないガンギマリ状態。ここは天国か!?
北海道ホテルは世界に誇るサウナ
結局、3セット+お代わり1ショートセットを堪能。サウナ人生で最高に整いました。
北海道ホテルのサウナは、国内の有名サウナに引けを取らないクオリティであるとサウナ教授はおっしゃいます。さらに、ゴールデンウィーク明けに、本場フィンランドからセルフロウリュに対応するサウナストーブがやってくるという事実が判明し、思わず歓声を上げてしまいました。
サウナ飯は危険な味わい
サウナの後は、サウナ飯。サウナ教授の案内で帯広市内の寿司屋へ。
行き先は、繁華街からはずれた真っ暗な道にある、ボロボロで怪しげな寿司屋。味は最高で、またもやガンギマリ状態になりました。
難点は深夜しかやっていないことと、もう一度行こうと思っても、たどり着けないであろうディープな場所にあることです。
まとめ
北海道ホテルのサウナ最高でした。ただし、モール温泉を壁にかけるというチート技が必須です。これがないと、かなりドライで整いづらくなると思います。
世界に名だたるモール温泉を調味料に使うという超贅沢なサウナ体験。次は妻も連れてきたいと思いました。